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「今っぽい」って、なんて言うの?

更新日:5月28日

教科書で習った英語と、実際に人が話している英語って、けっこう違いますよね。学校では習った記憶がないのに、映画やSNS、ふだんの会話ではよく出てくる。英語が苦手だな、むずかしいな、という感覚は、案外こういう小さな戸惑いから生まれているのかもしれません。


たとえば、日本語の「〜っぽい」や「〜感がある」という表現。言えそうで言えないこの英語はどう訳すことができるでしょうか。


今回は、そんな「〜っぽい」を英語でどう表すのかご紹介します。



文脈によって違う「〜っぽい」


「今っぽいね」「現代っぽいね」は、


It feels modern.

It feels current.

It feels contemporary.


などと言うことができます。


もう少しカジュアルに言うなら、

It feels very now.すごく今っぽいね。


そして、会話でよく使われるのが、

It feels kind of ... / sort of ...

なんか〜っぽい/どこか〜のような感じがする)


という言い方です。


It feels kind of nostalgic. (なんか懐かしい感じがする。)

It feels sort of European. (なんかヨーロッパっぽい。)



また最近では、カジュアルな言い方として、

It’s giving + 名詞 / 雰囲気 =「〜感がある」「〜っぽい」


という表現もよく耳にします。


It’s giving Showa vibes. 昭和っぽい/昭和感がある。

It’s giving summer. 夏っぽい。

Her outfit is giving 70s movie star vibes. 彼女の服装、70年代の映画スターっぽい。


It’s giving ... は、「〜感がある」「〜っぽい」といったニュアンスに近く、SNSなどでも見かける現代風の言い方です。もう少しきちんと説明したいときには It feels kind of... を使うなど、場面によって使い分けてください。


最後に


流行語は、軽いもの、すぐに消えてしまうものとして見られることがあります。

以前は、できるだけきれいな言葉を使うほうがよい、という感覚から、流行り言葉に少し気恥ずかしさを覚える人も少なくありませんでした。けれど今では、そうした言葉がいつのまにか日常に入り込み、その時代らしい空気や気分を運んでくるものとして楽しまれることもあります。


19世紀のアメリカを代表する詩人、Walt Whitman(ウォルト・ホイットマン)は、エッセイ “Slang in America” のなかで、ことばの移り変わりについて書いています。


 


“Language is not an abstract construction of the learned, or of dictionary-makers, but is something arising out of the work, needs, ties, joys, affections, tastes, of long generations of humanity, and has its bases broad and low, close to the ground.”     Walt Whitman




『言葉は、学者や辞書をつくる人たちが組み立てた抽象的なものではなく、仕事や必要なこと、人との結びつき、喜び、愛情、嗜好の中から自然に生まれてくるものである。そしてその土台は、広く深く、幾世代にもわたって人々の暮らしの足もとに根ざしている。


新しく生まれては消えていくことばを、つい「正しい」「美しくない」と、自分のものさしで見てしまうことがあります。外国語を学ぶ者にとっては、日々姿を変えていく言語についていけないことに、焦りや苛立ちを覚えることもあると思います。


けれど、ことばは本来、人々の暮らしのなかから生まれてくるもの。仕事や必要に迫られる場面、人との関わり、喜びや愛情、好き嫌いの感覚のなかで、少しずつ形を変えていきます。流行語のように一見軽やかで、すぐに消えてしまうように見えることばも、その時代を生きる人々の気持ちや、空気の揺れを映しているのかもしれません。


そう思うと、目には見えないはずのことばが、少し身近で、いとおしいものに感じられます。正しさだけで測るのではなく、そのことばがどこから生まれ、どんな気分を運んでいるのか。ことばの移ろいを少しおおらかに眺めたり、聞いて楽しんだりしながら、ことばとの付き合い方を自分なりに新しく探ってみるのもおもしろいかもしれません。(K)


 
 
 

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