「なつかしい」の英語
- English School
- 7月21日
- 読了時間: 3分
更新日:8月2日
よく食べていたお菓子を見つけたとき。古い曲が流れてきたとき。住んでいた町を、久しぶりに訪れたとき。日本語で、「なつかしい」といいます。
けれど英語には、「なつかしい」にそのまま当てはまる単語がありません。何を思い出したのか、どんな気持ちになったのかによって、表現を使い分けます。ここでは、よく使われる表現を3つご紹介しましょう。
This brings back memories.
会話で使われる「なつかしい」に近いフレーズが
This brings back memories.
です。
何かを見たり、聞いたりしたことをきっかけに、昔のことを思い出すときに使います。
| This song brings back so many memories.(この曲を聴くと、いろんな思い出がよみがえる。)
| Every time I visit this forest, it brings back memories. (この森を訪れるたびに、昔のことを思い出します。)
日本語の「なつかしい」は、いい思い出に使われることが多いですが、bring back memories は、楽しい思い出にも、嫌な思い出にも使えます。
miss
昔の人や場所、時間を「恋しい」と感じるときには、miss が使えます。
| I miss my old neighborhood. (昔住んでいた町が恋しいです。)
| She misses Mexican food. (彼女はメキシコ料理を恋しがっています。)
miss には、「また会いたい」「もう一度戻りたい」という、少し寂しい気持ちが含まれます。そのため、日本語の「なつかしい」よりも、「恋しい」に近いニュアンスがあります。

throwback
throwback は、昔を思い出させる写真や音楽、ファッションなどに使う、カジュアルな表現です。
| This photo is such a throwback! (この写真、すごくなつかしい!)
| This song is a throwback to the ’80s. (この曲は1980年代を思い出す。)
ほかにも、昔を「古き良き時代」として振り返るときには、the good old days といいます。
| Those were the good old days.(あの頃はよかったね。)
英語では、「なつかしい」という気持ちを一語で表すよりも、何を思い出し、心がどのように動いたのかを、具体的な言葉で伝えます。
✴︎
J・M・バリー(James Matthew Barrie, 1860–1937)は、スコットランド出身の小説家・劇作家で、『ピーター・パン』の作者として知られています。
God gave us memory so that we might have roses in December.
(十二月にも薔薇を楽しめるように、神は私たちに記憶を与えた。)
バリーが講演で紹介したことで広く知られるようになったこの言葉を読んだとき、ふと、「なつかしさ」と「今」は重なり合っているのではないかと感じました。
ぼんやりと景色を眺めたり、喧嘩をして嫌な気持ちになったり、家族や友人と食卓を囲み、言葉を交わしたり。
そんな何気ない時間が少しずつ重なり、記憶となって、その積み重ねの上に「今」がある。「今」を大切にできたなら、思い出も大切にできるのかなと感じました。
photo by Maria Castro



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